クランクベイトなどのハードルアーにブレードを取り付けたものを作りだしたのは、私が知る限りニシネルアーワークスの西根博司さん。
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西根さんとは、私が芦ノ湖の野崎ボートでアルバイトをしていた時にお会いしたのが始まりでしたが、私はすっかりとそのことを忘れておりました。


西根さんは、当時ウッドベイトを作っているエンドウ・アートクラフトという工房でルアー作りの勉強をしていたと思います。
ウッドベイトは、そのリアルな外観で芦ノ湖では人気のハンドメイドルアーのひとつでした。
(当時の芦ノ湖での人気ハンドメイドルアーといえば、ウッドベイト、ムラセミノー、キクチミノー、ナベミノーなど)
リアル差という点では、他の追随を許さない完成度でしたね。


そんなところで修行をし、その後ドリームラッシュを設立。
リアルな外観とだけでなく実力も兼ね備えた「9FR」「HIKONE 90、110」「CHNAI 90」「OGOTO 90」「SIOZU 90」「KAIZU 90」などなどのルアーをこの世に送り出しました。


その後、シマノの初代トリプルインパクトをデザインしたことは有名なお話です。


その西根さんが、カナダでニシネルアーワークスを立ち上げ、新たにルアーを送り出しました。

最初に送り出したのは、魂のビーツァ
2006年の秋のお話です。

その後、様々なルアーを送り出しました。
リアルな外観はそのままに、発砲ウレタン系の高浮力素材を使用し、強烈な水押しと複雑な表面が起こすフラッシングです。
そして最大の特徴は、ブレードをふんだんに取り入れたセッティング。
ようやく本題にたどりついた(笑)


現在、ニシネルアーワークスの製品紹介のページには、ビーツァシリーズが5種類、ブレードクランク、ファットブルシリーズが5種類、スライドダート、OCIAYU 2種類、デンプシーテール、スーパーチナイ、パユート、ラバージグなどがあります。
また、SC-スメルトといものもありますね。
ハードルアー(ラバージグ、SC-スメルト除く)16種類中、実に半分の8種類にブレードが搭載されています。


このブレードを取り付けることによるメリットは様々あり、それぞれ狙いがある訳です。
そのあたりは、西根さんのブログで細かく解説されていますので、そちらで読んでみてください。


このところ、人気上昇で手に入りにくくなっているのが玉に瑕ですが、それも仕方ないですね。


さて、前置きが長くなりましたがそんなブレードチューニングに閃いたのが今から10年前となる2008年。
シャロークランクのリアフックに小型のコロラドブレードを取り付けてみたら、あらビックリ千鳥ました。


テールフックとブレードが動きの中で適度に干渉し、そのバランスが崩れると千鳥が発生するのです。

色々なルアーで試してみましたが、ルアーの動きに力があるタイプ(いわゆるブリブリ泳ぐタイプ)でないと、ブレードチューンが活きないのです。
当時は、ニシネルアーワークスの存在も知らず、こんなチューニングも単なる閃きでしたが、面白いチューニングを見つけたと喜んでいました。

当時、一番良かったルアーはOSPのバジンクランク、今は廃盤でありませんが、プロズファクトリーのラッシュ120というクランクが相性抜群でした。

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ちょっとしたチューニングでルアーが劇的に変化することも多いので、色々と試してみる価値ありです。